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既存の集合住宅への「4K」や「8K」の導入について

第二回 集合住宅での共同受信の必要性

 そもそも、集合住宅は1960~1970年頃から急激に増加しました。当時は、5階建てが主流でした。

 当時のテレビの電波は、VHFと呼ばれる電波で第1チャンネルから第12チャンネルの電波を使用していました。

 そして、これを受信するアンテナは「各戸で屋上に設置」(このため、屋上には部屋番号が指定されたポールが設置してありました。)して、「リボンフィーダ」と言われる平べったいビニール線の両端に電線を配した給電線(当時はフィーダ線と呼んでいました)を屋上から壁面に沿わせて各戸のベランダ側からテレビに直接引き込んでいました。

 このような配線は、一階の部屋へは約20mの長さになり、途中に固定する場所が無いため「宙づり」の状態となって、風などによって切断されることが度々ありました。しかし、電線部分が断線してもビニール部分はつながっているため、外見上は切断の判断ができません。

 また、アンテナとフィーダ線の接続部分も蝶ネジで固定するなど、防水対策も十分でなかったので接触不良も数多くあって、大変困りました。(当時は、縦階段が主流で、原因の調査には屋上に登る必要があるため、5階の階段を何回も往復し、屋上のマンホールを行き来しました。)

 このように断線等が多く、また外部雑音の影響も受けやすい、従来のリボンフィーダから外部雑音の除去能力が高い「同軸ケーブル」が採用され、徐々に普及していきました。(以後、同軸ケーブルの時代となります。)

 外部雑音には、主に電気接点の火花による雑音としてドライヤー(直巻モーター、今は無い)、サーモスタット(コタツ、アンカ)等と、当時のテレビは真空管式のため内部の発振器の出力が大きく、電灯線を通して他のお宅に妨害を与えることがありました。また、テレビからの漏洩電波は、ラジオの受信(当時はAC100Vの据え置き型のラジオ)にも障害を与えましたので、各戸の電源コンセントに「雑音防止器、CB-A,DCB-3-66」を設置したり、ベランダから「釣り竿アンテナ」を取り付けて改善を図りました。

 この時代は、アンテナとテレビは一対一でつながれていましたので、映り具合に支障がでるのは個人宅のみでした。(テレビも今と違って、一家に一台でVTRの所有もまれでしたので、分配数も少なかったです。)

 その内、各戸のフィーダ線が屋上からブラブラしているので断線等が多く、見栄えも悪い事から「屋上から各戸専用にフィーダ線用配管」が設けられ、従来からのいろいろな懸念が払拭されました。

 そうなると、屋上には各戸向けに配管が並ぶことになり、それならば一本のアンテナから電波を分配してそれぞれの配管に分配すれば、屋上の「アンテナ群」も無くなり、美感上も故障も少なくすることができました。

 一方で、各戸に分配するためには分配した分だけ電波が弱くなってしまいますので、その分だけ新たに「増幅器」で増幅する必要があります。

 このようにして、集合住宅における「共同受信施設(または共同聴取施設、略して共聴)」が出来上がってきました。すなわち、当時は一本のアンテナから複数の部屋に「分配器や分岐器」で分配する「分岐・分配方式」でした。

 この方式の欠点は、一本のアンテナから複数本(住戸数分)の同軸ケーブルを引かなければならない点にあります。(これを改善するため以下の方法で、同軸ケーブルの使用量を極端に減らすことができました。)

 そこで、この欠点を改良するために開発された方法が「直列ユニット方式」です。この方法は、アンテナから増幅された信号を最上階の5階に接続し、その部屋の「壁面端子(内部は直列ユニット内蔵)」を経由して4階の部屋へ、続いて3階の部屋、2階の部屋、そして最後に1階の部屋に直列に接続する方式です。(直列ユニットの直列段数は、5~7段が限度になります。)

 この方式は、その後も発展して使用されていました。
 最近では、高層階の集合住宅が多くなっていますので、アンテナの信号を各フロアで分岐・分配し、各住戸へ専用に配線します。

 次回は「第三回 集合住宅への「BS」と「CS」の導入」についてお話します。

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