BS4Kが見られない!?

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CSブロックコンバーター方式  テレビ共同受信設備からのシステム移行しましょう

2018年の12月からBS・110度CS衛星を利用した4K8K衛星放送が開始されました。従来のBS(右旋)で開始された4K放送が受信出来ないマンションでは、テレビ共同受信設備に、CSブロックコンバーター方式が採用されている場合があります。新方式移行に向けた対応を推奨します。CSブロックコンバーターがあるとNHK-BSプレミアム4Kが視聴できません。

2013年12月には、BS放送(衛星放送)のNHKの番組編成が変更になりました。2K放送の「BS1」と「BSプレミアム」が統合して「NHK-BS」へ「NHK-BS4K」は、「NHK-BSプレミアム4K」になりました。CSブロックコンバーターが設置されたテレビ設備では「NHK-BSプレミアム4K」が受信出来ません。視聴者より受信に関するお問い合わせが増えております。


 

 CSブロックコンバーターとは

CS放送(東経128度:パーフェクTV/東経124度:スカイサービス 以下、スカパー!プレミアムサービスと言う。)が開始された1996年、当時のBS放送とCS放送(スカパー!プレミアムサービス)の電波は、周波数の関係で混合する事が出来ませんでした。
マンションなどの集合住宅では、CS放送(スカパー!プレミアムサービス)の有料テレビ多チャンネル放送の視聴ニーズが高かったため、アンテナメーカーがテレビ共同受信設備でBS放送とCS放送を混合する技術を開発し1996年に販売された製品が、CSブロックコンバーターです。


CSブロックコンバーターが廃番となった背景

衛星放送の有料テレビ多チャンネルサービスはテレビにチューナー搭載型サービスへ移行

2000年に、BSデジタル放送がスタートし、2002年には、同じ衛星軌道でCSデジタル放送(東経110度:スカパー!)が開始されました。
テレビ受信機は、これらのチューナーが搭載(例:テレビのリモコンにCSボタンがある受信機)されて普及が進みました。
(2011年のテレビ放送の完全デジタル化で多くのテレビに、CSチューナーが備わりました)
人工衛星がBS放送と同方向にあるCSデジタル放送(東経110度:スカパー!)は、パラボラアンテナも兼用受信が可能で、出力もBS、CS放送が混合されて出力されるため、マンションなどの集合住宅のテレビ共同受信設備へそのまま伝送出来るシステムとして普及しました。



CSデジタル放送(東経110度:スカパー!)と共存出来ないCSブロックコンバーター方式

CSブロックコンバーター方式は、専用のCSパラボラアンテナで受信するCS放送(スカパー!プレミアムサービス)の電波とBS放送をCSブロックコンバーターで混合し、各戸へ電波供給しています。各戸の受信方法も、CS専用チューナーを設置して受信するシステムです。
CSデジタル放送(東経110度:スカパー!)とCSブロックコンバーター方式は、同一の周波数を利用している関係で、1系統のテレビ共同受信設備に共存できないシステムです。
どちらかを選ぶ必要があります。



マンションなどの集合住宅が選んだCSデジタル放送(東経110度:スカパー!)

新築のマンションなどでは、テレビ共同受信設備の構築で、市販のテレビ受信機に対応したCSデジタル放送(東経110度:スカパー!)を標準で採用するようになりました。
CSブロックコンバーター方式を採用している既存マンションのテレビ共同受信設備も、居住者のテレビ受信機の買い換えにともなう、CSデジタル放送(東経110度:スカパー!)の受信ニーズに対応すべく、CSブロックコンバーター方式を廃止し、CSデジタル放送(東経110度:スカパー!)の受信に対応する改修工事が進められて来ました。
これらを受けて、アンテナメーカーもCSブロックコンバーター方式による一定の視聴ニーズを満たす期間を終えたとの判断から、CSブロックコンバーターの廃止および修理対応の受付を終了しました。


衛星放送の歴史とCSブロックコンバーターの販売開始と販売終了



各衛星放送の開始時期と周波数配列イメージ











4Kテレビは急速に普及しております



CSブロックコンバーターから新システム移行へ向けたフロー


屋上にパラボラアンテナが2基 あるマンションはCSブロックコンバーターがあるかもしれません

改修工事のイメージ図



改修工事後のイメージ図

CSブロックコンバーターが設置されているマンションの管理組合様、オーナー様 是非弊社へご相談下さい。

今後、NHK-BSプレミアム4Kの視聴ニーズが益々高くなります。NHK-BSプレミアム4K、BS-TBS4K、BSフジ4Kが視聴出来ないとお問い合わせが増えてくる前に、CSブロックコンバーター設置物件を、市販のテレビにチューナー標準搭載のBS・110度CS(右旋偏波)対応へ移行完了しましょう。弊社では、テレビ設備コンサルティングや工事は勿論、スカパーの導入代理店として旧システムの有料放送契約者をスムーズに契約変更できるようサポート出来ます。ご相談ください。

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