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既存の集合住宅への「4K」や「8K」の導入について

第四回 BSとCSとブロックコンバータ

 さて、前回までにBSとCSについての違いをお話しました。

 この回では、「ブロックコンバータ」についてお話しましょう。まず、なぜブロックコンバータが必要かを説明します。少し細かい話になりますが、我慢してご覧ください。

 BSデジタル放送は、放送衛星から日本に向かって12,000MHz(12GHz)帯という非常に高い周波数の電波を送ってきます。この周波数は、分配や増幅などの一般的な取り扱いができません。
 このため、パラボラアンテナの後ろに付属している「BSコンバータ」でBS中間周波数「BS-IF帯(1000MHz帯、電波の約1/10)」に変換して分配や増幅をし易くします。(これは、戸建ての住宅でも同じです。)この変換したBS-IF帯の周波数は、1.035GHz(BS-1)~1.335GHz(BS-15)になります。

 一方、124/128度CSデジタル放送(1996年、スカイパーフェクTV!開始)もCS中間周波数「CS-IF」に変換して分配や増幅をし易くします。
 この時、CSパラボラアンテナ付属の「CSコンバータ」で変換するCS-IF帯は1.050GHz~1.548GHzでBSデジタル放送のBS-IFと重なっています。

 二つの周波数が重なると混信して、両者とも受信できなくなってしまいますので、このために、124/128度CSデジタル放送のCS-IF帯の周波数をBS-IF帯に隣接した上側にコンバート(変換)させるための機器が「ブロックコンバータ」(1997年頃から使用)です。

 (もちろん、BSとCSのパラボラアンテナの出力を別々の同軸ケーブルでテレビに接続する場合にはこのような事は起こりませんが、集合住宅の中に共同受信の施設を二つ作ることになりますし、全戸に2本の同軸ケーブルを引くのは経済的にも、建物の構造上も、難しさがあります。)

 このようにして、変換したBS-IF帯とCS-IF帯の周波数の並びは、両者が重なることは無く、一本の同軸ケーブルで伝送することができます。

 ところが、2011(平成23)年にBSデジタル放送のチャンネルが、それまでのチャンネルの上側に追加されることとなりました。これを「BS拡張チャンネル(BS17,19,21,23)」といいます。

 すると当然ながら使用する周波数の帯域も上側に伸びて行きますので、ブロックコンバータで変換したCS-IFの帯域に重なってしまいます。

 次回は「第五回 ブロックコンバータが無くてもCSデジタルが見られる」についてお話します。

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