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18ch | 20ch | 21ch | 22ch | 23ch | 24ch | 25ch | 26ch | 27ch | 28ch | |
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受信レベル〔dB〕 | 61.8 | 65.1 | 75.6 | 80.3 | 83.8 | 82.8 | 82.5 | 82.8 | 82.4 | 79.0 |
BER | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 | 0.0E+00 |
C/N〔dB〕 | 29.1 | 30.3 | 34.1 | >35 | >35 | >35 | >35 | >35 | >35 | 32.7 |
この測定結果からは、受信レベルは所要値の最低46dB以上あり、BERは0.0E+00(この測定器の表示方法で0.0E+00は2×10-4以下を示している)でほぼエラーフリー、CN比はマルチパスを加味したCN比(27dB)を上回っています。
この測定結果からは障害の発生の原因は判断できませんが、現実には障害が発生しています。
したがって、この例のようなケースでは、測定器の性能を加味して、さらに詳しい調査を行い、判断する必要があります。
このアナライザは、地上デジタル放送の各種信号を分析する専用の機器で、高度な測定・分析が可能になります。以下は、アドバンテスト製“デジタルTVシグナル・アナライザ(R3466N)”を用いた例を示します。 通常、現場においては、電波の状態 「(1)受信レベル (2)CN比 (3)遅延プロファイル」 の順に測定し、次にデータを復調した後の状態 「(4)BER(MER) (5)コンスタレーション (6)セグメント毎のMER、またはキャリア毎のMER」 の順に測定します。
しかし、この結果からは障害の原因は分かりません。
遅延プロファイルは、基本波を中心に左右に反射波が強度とともに表示されます。第3図では、基本波から遅延(右側)した反射波が多数到来していることが観察できます。
反射波は、第3図下部にマーカー値で示されており、この例では遅延時間615.2ns(=0.6152µs)、D/U=-9.02dBが測定されています。D/U=-9dBは反射波としては強い値なので、これが障害となっている事が考えられます。
この測定結果からは、Bレイヤ(64QAM)で10-3のオーダーとなっており、規格値の2×10-4を上回っていることが分かります。
横軸は第21チャンネルのセンター周波数を中心に帯域幅5.57MHz内のキャリア毎のMERを示しています。測定の結果、リップル間隔から周波数は1.67MHz(=5.57MHz/10×3メモリ)、時間に換算すると約0.6µsとなり、遅延プロファイルの測定値とほぼ一致します。 さらに、約518+(5.57/10)×7.3≒522.4MHz付近にMERが特に劣化している点が見られます。
キャリアのリップル位置とセグメントのMER低下点が一致していることが分かります。セグメントは13セグメントの中央をNo.0として左側がNo.1から奇数番号、右側がNo.2から偶数番号で呼ぶので、No.1とNo.6およびNo.9セグメントに影響を与えていることが分かります。 (No.0のワンセグには影響を与えていません。コンスタレーション参照)
以上の調査の結果から、原因は近接の遅延波による障害と推定されましたが、本来であれば地上デジタル放送の特徴であるガードインターバル(126µs以内の遅延波の影響を受けない)の効果で障害を発生しないはずです。
そこで、依頼者宅所有のテレビ数台で確認したところ、特定機種で発生することが確認されました。しかし、テレビを交換することはできないので、受信アンテナによる遅延波の抑制が効果的であると判断し、高性能アンテナに交換および設置場所の変更で改善を図ることができました。
最近、当社に寄せられるデジタル受信相談で、外観性を重視した「フラット(平面)アンテナ」をご使用のお客様から多く寄せられるようになりました。
その相談内容は、「設置当初は良好な受信状態」だったが、「時々、特定のチャンネル(または、全チャンネル)に、ブロックノイズが入る」というものです。
そこで、受信状況を調べてみると、受信レベル、CN比ともに、受信破たんするまでのマージン(余裕度)が少ない事が見受けられました。
このことから、少しの電波変動などの影響を受け、ブロックノイズが発生するようです。 設置当初は、この電波の変動などを受けていなかったため気づかなかったようですが、障害の発生する事例の多くが、 家屋の影響で電波が見通しになっていない事から、変動を受けてしまうようです。
現在のフラット(平面)アンテナを利用するのであれば、電波の見通しが良好になる場所や、受信高を高くするため、屋根上への設置変更工事をしています
受信環境により、継続して安定受信をするには、八木式UHFアンテナ使用の工事を実施しています。
ずばり、スタイルの良いアンテナを発揮させるには、それなりに強い電波が必要です。
最近、住宅の美観を重視することから、平面アンテナが多用される傾向にあり、各メーカーも新製品を投入しています。
平面アンテナは、従来多く使用されてきた「八木式アンテナ」と異なり、ループ型(メーカー呼称:ツインループ型、ツインデルタ双ループ型、サイドフィン型、ループクラスタ型)とスロット型(メーカー呼称:サイドフィン型)に分類されます。
ループアンテナは、右図のようにループの上側と下側で折り返しダイポールの形となり、更にループを構成している導体の面積を広く(線状から板状)して広帯域化しています。
また、上と下のループアンテナは等価的にスタックとして働き、利得を向上しています。
半値幅は、八木式アンテナの導波器に相当する素子が無いために、広くなってしまいます。
ループの背後には、反射板を設置するために前後比は比較的よい。
金属板にスリット(波長を勘案した短冊状の穴)を開けたものです。
メーカーカタログによると、使用できる場所として「強電界」「中電界」「弱電界」と記載がありますが、具体的な受信レベルなどは記載されていません。
公にはJEITA(電子情報技術産業協会)で「地上デジタルテレビジョン放送受信アンテナの電気的特性CPR-5106」として定義されています。
しかし、以下の表現について明確な定義が見当たらないので、各メーカーのカタログから「利得」に着目して類推すると、以下のようになります。(JEITA規格:普及型Bアンテナ(5.5dB以上)は、強電界および中電界の近距離に使用します。)