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宅内リフォーム工事に伴うテレビ端子工事の注意点

 自分の住んでいる集合住宅等の上階でリフォームなどがあり、その後 地デジ、BS、CSの一部のチャンネルが映りにくい、時々映らないというご相談が多くあります。

 リフォーム業者等による「テレビ端子の工事」の中には、不適切な機器の使用や間違った配線などがあり、デジタル電波を通しにくい事があります。デジタル電波は映るか映らないかの性質のため、テレビ配線設備に不具合があると受信不良になります。
(注)テレビ端子の配線は、ほとんどの施設では「上の階から下の階へ」直列に接続されています。

 不具合箇所は、ほとんど壁の中にあるため、原因箇所を探すのは容易ではありません。
弊社では、長年の調査データをもとに、壁の中の不具合箇所を見つける技術を持っています。

1. 直列ユニット(配線)方式の特徴

 多くの集合住宅では、他のお部屋のテレビ端子を経由する「直列ユニット(配線)」方式が、同軸ケーブルを節約できる等の点から採用されています。一方で末端までの距離が長くなり、減衰も多くなる欠点もあります。

 また中間のテレビ端子付近でリフォームなどを行い、直列配線系統を変更(増設)すると、端末のテレビ端子出力を更に減衰させてしまいます。
 このため最近の住宅では、受信アンテナから各個に直接分配する(スター配線)が多くなっています。

 ケーブルテレビ導入物件では、ケーブルテレビ事業者による双方向サービスに直列配線方式では対応出来ないケースがあり、外壁面露出配線で対応されている物件も多くあります。

【直列ユニット(配線)方式イメージ】

2. リフォームによる系統不良の改善調査

 直列配線方式の場合、上から下の階へ直列に配線するため、中間の階の壁面端子(直列ユニット)の部屋でリフォームなどを行うと、次段(下の階の)テレビ端子でレベル不足などが生じ、受信不良が発生する事があります。

 このような場合の改善方法は、一般的に露出配線にてテレビ端子間の同軸ケーブルを新設する工事を行います。この工事方法は短時間に解決できますが、外壁など貫通箇所の防水や外壁に同軸ケーブルが敷設されることで、たとえモール配線されていたとしても景観を損ないます。

 弊社では以下の方法で、建物の資産価値を損なわず、調査及び改善をご提案できます。

次のイメージ図にあるように、
  1. リフォーム時に取り付けられた石膏ボード内の分配器を見つけ出し、
  2. 不具合箇所をピンポイントで、次段テレビ端子への電波伝送に影響が出ないよう改善します。

 特殊測定器を数種類使用し、見えない場所にある配線不具合箇所を探し出し解決が可能です。

 集合住宅や戸建て住宅のオーナー様、管理組合様は、なるべく露出配線は避けて改善されたいと多くのご意見を頂き、ご要望にお応え出来るよう、長期間に渡る経験と実績を積み重ね、皆様に調査をご提案できるようになりました。

 既に露出配線が敷設されてしまっている集合住宅でも、大規模修繕など外壁面の補修を行う前に露出配線を撤去し、以前の景観を取り戻す事ができる可能性があります。(達成率約90%)

 これまで、23年間に約1500件の調査および改善をいたしました。デジタル系統不良でお困りの方は、 是非、ご相談ください。

【既存テレビ端子位置 隠蔽箇所の開口及び復旧イメージ】
既存テレビ端子位置に造り付け家具がある状況で、既存配管箇所をピンポイント開口し、配管内の旧同軸ケーブル抜き替えを実施

測定器で反応箇所を開口し裏側確認
発信器、ファイバスコープにて探査

開口箇所調整し同軸ケーブル抜替
他のお部屋へ影響ないように改善

開口箇所をカバープレート補修
メンテナンス出来るようにします
【リフォームによる系統不良イメージ図】

リニューアル業者の方はご注意ください

宅内リフォーム工事に伴うテレビ端子工事の主原因

一般的に電波は上から下に流れている   

 多くの集合住宅では、上の階から下の階に順番にテレビ端子を経由して電波を分配する「直列ユニット」方式が採用されています。(中には下から上に分配している集合住宅も少ないですがあります。)

壁面テレビコンセント(2端子の例) 

 このような集合住宅で、お部屋のリニューアル時に「壁面テレビコンセント(直列ユニット)」に手を加えた場合、主に下の階でテレビの映りに影響を与えることがあります。

実際にあったリニューアル時の不適切な工事の例

1.同軸ケーブルの長さが足りなくなった場合
同軸ケーブルの構造(S-5C-FB)    
  • テレビ用のケーブル(同軸ケーブル)は、高い周波数を通すために心線と網状の外部導体および両者の間隔などが規格(JIS等)で決まっています。(専門用語では、インピーダンス75オームといい、型名は5C-2VやS-5C-FBなどがあります。)
  • この規格で決まった間隔を、電灯線の様に「捻じって接続」すると、本来の規格を満足しないばかりか、電波が正常に伝わらないとともに、反射して他の端子に悪い影響を与えます。
  • また、外部導体は網目(メッシュ)になっていて、外部からのいろいろな妨害波を防ぐ役目(シールド効果)をしています。このため同軸ケープルのつなぎ目で「捻じって接続」するとシールド効果が無くなってしまい、外部からの妨害を受けやすくなります。また接続部分から電波が漏洩して、無線電波などに影響する事がありますので注意してください。

2.テレビ端子の位置変更のために「直列ユニット」を取り外した場合

  • 直列ユニットには、「入力端子」と「出力端子」および「分岐端子(1分岐や2分岐)」があります。(この分岐端子が壁面テレビコンセントから、テレビやDVDのアンテナ端子からの同軸ケーブルを接続します。)
  • 分岐端子は、リニューアルしたお部屋で使用する端子なので間違うことは少ないと思いますが、分岐端子には整合型ユニットを取り付けてください。
  • また、「直列ユニット」の出力端子を外したままにしてしまうと、下の階への電波が切断されてしまいます。(自宅は視聴できるので忘れられてしまう。)
  • オームバンドタイプは電波が漏洩する事があるので、今後は使用しない。
  • F型コネクタ使用直列ユニット(例)

  • オームバンド使用直列ユニット(例)

壁面端子を別の位置に増設した場合

  • 壁面端子の出力から2分配器で他の部屋に端子を増設した場合は、その部屋や他の階のレベルが不足することがありますので、このような工事はしないでください。
  • 増設のために壁面内の同軸ケーブル(幹線)から直接分配した場合(通称:芋つなぎ)は、一部のチャンネルや複数のチャンネルに受信不良が発生したり、電波が漏洩し他の無線設備に影響を与える事もあります。
  • 不適切な2分配の工事(例)

  • F型コネクタを使用しているが「芋つなぎ」の不適切な例(4分配)

リニューアル時のテレビ端子の適切な工事

1.同軸ケーブルの取り扱い
  • 直列ユニットは、F型コネクタで同軸ケーブルを接続しているので、同軸ケーブルを延長する場合などは必ずコネクタを使用する。
2.電波を分配する場合
  • 必ず金属製分配器を使用する。右図のようなプラスチックケース製分配器は使用しない。
3.工事後の確認
  • 下の階のテレビの映り具合を確認してください。
  • 下の階の方がテレビが映らないということで、業者に修理を依頼して、原因がリニューアルであった場合には、費用負担が生じることがあります。リニューアル後に下の階の受信状態を必ず確認するようにしましょう。

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