受信サービス株式会社

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妨害電波の調査に「電磁波測定」を新規導入

 当社では、既に稼働中の「妨害電波の測定(PR100)」と「デジタル放送信号アナライザ(ETH)」に加えて、人体に妨害を与える「電磁界強度」を測定する専用の測定器(SRM-3006)を導入いたしました。これにより、電波障害のほぼ全てのご要望に応える体制が整いました。

人体防護の為の電磁界強度の測定(SRM-3006)

SRM-3006    
SRM-3006

 一般的には電波の強さは「電界強度」を測定します。しかし、例えば送電線や高圧線など電気の流れている場所では「磁界」も発生します。この両者を合わせて「電磁界強度」といい、これが強すぎると人体に影響を与えると言われ、国際基準が決まっています。新規購入した測定器は主に、電界、磁界、電磁界の人体への安全性を確認するための詳細な調査に使用します。

 電界強度(具体的には端子電圧、レベル)を測る測定器で一般的なものは「スペクトラムアナライザ」ですが、測定帯域に合わせた「指向性(一方向)」を持った測定アンテナを使用します。しかし、人体に影響を与える電磁界強度は、一方向に限らず多方向から到来しますので、従来のスペクトラムアナライザでは測定ができません。

 そこで、開発された測定器が「セレクティブメータ(SRM-3006)、ドイツ Narda Safety Test Solutions GmBH社製(以下Narda S.T.S.社)」です。この測定器は9kHz~6GHzの電磁界強度を対象周波数帯の全方向(等方性)に対して一括測定し、そのデータを合成して電磁界の強度を示すことができます。すなわち、人体に影響を与える電磁界強度を到来方向に関係なく、測定することができ、これにより、電波防護指針を超えるような電磁界から、人体の安全を確保する方策を講ずることが可能となります。

 Narda S.T.S.社の測定器は、単に、電界、磁界、電磁界を高精度に測定するというだけでなく、測定を行いながら現場でICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)やIEEE(電気・電子分野における世界最大の専門化組織)、各国の人体防護ガイドラインとの評価を同時に行えることも大きな特長です。
 また、操作・取り扱いが簡単でありながら、非常に精度の高い電磁界測定が行えることから、人体防護以外の分野(例えば、EMC認証試験前の事前検査、実際の現場で起こるノイズ問題の調査など)、諸官庁や携帯通信事業者、様々なところで活用されているようです。

 参考:総務省ホームページ(平成2年)「電波防護指針」

超高感度および妨害波発生の時間変化を表示(PR100)

 大活躍の「高感度レシーバー PR100、ドイツ Rohde&Schwarz社製」は9kHz~7.5GHzの帯域を持ち、一般的なスペクトラムアナライザより感度が高く(-20dBμ)微弱な妨害波を捉えることが可能です。(ドイツでは、爆弾探知等に使用されています。)
 また、「ウォーターフォール」というスペクトラムに表示された波形を時間変化として記録し、直ちに時間をさかのぼって再現する機能を持っているため、間欠ノイズなどには大いに効果を発揮します。

    PR100                    2.4GHz帯の電波状況
上:リアルタイムスペアナ       
下:ウォーターフォール波形      

妨害波の究明にはデジタル波の波形解析が必須(ETH)

ETH       
ETH

 必需品である「デジタル放送信号アナライザ ETH、ドイツ Rohde&Schwarz社製」は9kHz~3.6GHzの帯域を持ち、スペクトラムアナライザの機能に加えて、デジタル信号を解析する機能を有しています。

 アナログ放送時の電波障害は、ゴースト・パルス・ビートが主で、これらは画面に症状として現れるので、画面を確認することで大まかな原因を推定できました。
 しかし、デジタル放送では、ゴースト・パルス・ビートが原因であっても、画面症状としてブロックノイズかブラックアウトとなるため、目視による原因の推定は全く困難となってしまいました。

 そこで、必要となったのが、デジタル信号の内容を分析できるETHです。ETHは、帯域内電力(レベル)、信号対雑音比(C/N)、ビットエラー(BER)、遅延プロファイル(アナログ放送のゴースト)、コンスタレーション(ビットのバラツキ)などを解析することができます。


 弊社では、今まで解決できなかった電波障害、妨害電波障害を全て解決してきました。地デジ妨害電波だけでなく、アマチュア無線、業務用無線、無線通信、会社内の無線LAN、工場内の機器類故障による異常発振、受信基地への障害など、様々なトラブル解決に対応致します。

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