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受信サービスでは、テレビジョン受信機の受信性能評価試験を行っています。この度、海外メーカー製のデジタルテレビの性能試験をする機会がありました。
これは、ARIB(電波産業会)が定めるテレビ受信機の要求性能をクリアしているか、また、要求性能に対してどのくらい余裕があるかを測定評価するもので、デジタル放送信号発生器、ノイズ発生器、デジタル放送アナライザなどを使って精密に行います。
デジタル放送では、視聴者の壁面端子での「受信レベル」と「信号の質」が決められていますので、これに注目して測定を行いました。
測定対象は、日本市場向けの海外メーカー製テレビ2台と、国内メーカー製テレビ1台です。
モデルA(海外メーカー) | モデルB(海外メーカー) | モデルC(国内メーカー) | |||
C/N[dB] | 画質評価 | C/N[dB] | 画質評価 | C/N[dB] | 画質評価 |
20.1dB(64QAM 理論値) | |||||
17.3 (入力70.9dBu) |
B | 17.3 (入力70.9dBu) |
B | 16.5 (入力71.0dBu) |
B |
モデルA(海外メーカー) | モデルB(海外メーカー) | モデルC(国内メーカー) | |||
レベル[dBµ] | 画質評価 | レベル[dBµ] | 画質評価 | レベル[dBµ] | 画質評価 |
104.2 | B | 112 | G | 112以上 | G |
最大入力レベル 89dBµ(ARIB) | |||||
29.3 | B | 31.8 | B | 29.2 | B |
最小入力レベル 34dBµ(ARIB) | |||||
26.9 | B | 27.1 | B | 24.6 | B |
国内メーカー製テレビと比較して、海外メーカー製テレビもかなり良い受信性能であり、ARIBの要求性能は十分余裕をもってクリアしています。(当社数回の製品検査結果より)
最近は日本メーカーも海外メーカーも使用部品の差が無くなってきているため、もはや海外メーカー製のテレビは性能が悪いとは言えない時代になってきているように思います。
4K対応の新機種が続々と発売されています。2020年に向けて、8Kスーパーハイビジョンなど高機能化の技術開発を期待して、国内メーカーは競争に負けない製品を開発して頂きたいと思います。
弊社はテレビの受信性能評価に必要な測定機器を常に準備しておりますので、テレビ受信機やテレビチューナーの性能評価のご希望があればご相談ください。(有料調査)