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既存の集合住宅への「4K」や「8K」の導入について

第三回 集合住宅への「BS」と「CS」の導入

 ところで、集合住宅の建設が始まった頃には、テレビ放送の電波は第1チャンネル~第12チャンネルのVHF帯(周波数では90MHz~222MHz)を使用していました。

 現在は、地上デジタル放送(UHF帯:約470MHz~710MHz)、衛星放送(BS-IF帯:約1000MHz~1500MHz、CS-IF帯:約1600MHz~2100MHz)を受信することができます。

 この数字を見て頂ければ判るように、当時と今では約20倍(=2,100÷90)の周波数になっていますので、伝送する共同受信施設の特性(増幅器、分配器を始め「同軸ケーブル」)の要求も大幅に高くなっています。

 同軸ケーブルはVHF帯のみの時は「同軸ケーブルの名称:5C-2V」が主流でしたが、周波数が高くなるに従い、伝送損失の少ない特性が要求されて、現在では幹線は「S-7C-FB」、分岐・分配線は「S-5C-FB」(数字は同軸ケーブルの太さを表し、太い方が損失は少ないが、柔軟性が少なくなる。)が使用されています。

 従来の5C-2Vの同軸ケーブルを使用した共同受信施設では、同軸ケーブルの伝送損失が大き過ぎる事と、電波が漏洩し携帯電話やWi-Fiなどに障害が発生する事があるため、5C-2Vを使用しないよう指導されています。

 ここで、BS放送の放送チャンネル(番組のチャンネルではなく周波数の区分けによるチャンネル区分を「物理チャンネル」といいます。)に注目して、少し整理しておきましょう。

 BSアナログ放送は1984(昭和59)年に開始され、これ以降に発売されたBS内蔵テレビはBS-1~BS-15の奇数チャンネルのチューナーが内蔵されています。従って、BS用のパラボラアンテナを設置すれば、そのままBSアナログ放送を見ることができるようになっていました。

 その後、技術の進歩で2000(平成12)年にはBSアナログ放送がデジタル化され「BSデジタル放送」となりました。これにより、テレビはデジタル化されましたが、共同受信施設の変更は特に必要ありませんでした。(デジタル化により一つの物理チャンネルで複数の異なった番組を多重化して送ることができるようになりました。)

 次に、CS放送に注目して、少し整理しておきましょう。
CS放送には、大きく分けて二通りの系統があります。

 一つは、1996(平成8)年に「スカイパーフェクTV!(通称:スカパー!)」が日本初のCSデジタル放送として開始されました。この衛星は、赤道上空の東経124度と128度の位置から日本に向かって電波を発射しています。(2012年からは「スカパー!プレミアムサービス」に名称を変更されました。)
 この系統のCS放送は、専用のチューナーが必要になります。

 もう一つの系統は、2002(平成14)年に「110度CSデジタル放送、スカイパーフェクTV!2」が開始されました。この衛星はBSデジタル放送の衛星と同じ東経110度の位置から日本に向かって電波を発射しています。(2012年からは「スカパー!」に名称を変更されました。紛らわしいですね。!!)
 この系統のCS放送は、特別のチューナーを必要としませんので、市販のデジタルテレビに内蔵されているチューナーで受信することができます。(リモコンボタン「CS」を押す。)

 次回は「第四回 BSとCSとブロックコンバータ」についてお話します。

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