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前回は、「BS258、Dlifeチャンネル」や「スカパー・CS161、QVCチャンネル」を見ることができればBS拡張チャンネルや110度CSデジタル放送に対応していることが確認できるというお話でした。(少し、厄介な内容でしたが、お判り頂いたでしょうか。)※Dlife(BS258ch)は、2020年3月31日に終了しました。
それでは、見られないケースはどのような事が考えられるでしょうか。
〇 改修のキーポイント!となるのが「同軸ケーブルの伝送特性」です。
同軸ケーブルを壁から抜いて、新しい同軸ケーブルを張るのには多大な手間と経費が掛かりますが、総務省からS-4C-FB以上のものを使用するよう指導されているため、S-5C-FBへの交換を実施しています。
既存のS-5C-FBケーブル使用の施設でも、伝送距離が長い場合や経年変化が疑われる場合は、同軸ケーブルの特性を測定(「ケーブル伝送テスト」)して、使用の可否を判断しています。また漏洩電波が確認された場合は、漏洩箇所の特定のため「ケーブル伝送テスト」を実施します。
「ケーブル伝送テスト」は、当社では1989(平成1)年から行っている「業界の何処も実施していない試験方法」で、テスト結果で改修された施設の方々からご好評を頂いています。
テストの主な内容は、次の通りです。
〇 同軸ケーブルの減衰特性(下記、左図)
・CS帯域を含め、将来の放送(4K、8K)にも対応した特性を測定
〇 減衰特性の「素直さ」(周波数の増加に比例して減衰)を測定(下記、右図)
・減衰途中に極端な減衰や乱れが無いかを測定。
今回は、ここまでです。当社で実施している集合住宅での「ケーブル伝送テスト」については、当社ホームページに詳しく説明していますのでご覧ください。