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衛星放送(BS)の電波は、赤道(ボルネオ島)上空から日本に向けて発射されています。 日本(皆様のお宅)から見ると「南西方向(午後2時頃の太陽の位置)」から電波が飛んでくることになります。その距離は約38,000kmの超遠距離です。
BS電波の波長は短い(約3cm)ために、雨に当たると減衰します。雨が強ければ強いほど減衰が激しくなります。
皆様のお宅から見て南西方向に入道雲が発生し「雨」が降ると、赤道上空から遠路はるばる飛んでくる微弱な電波が雨粒に当たり、散乱・吸収されて弱くなってしまいます。
雨の強さは、「地面に水たまりができる」(気象庁、1時間に10~20mm)ような「やや強い雨」が、お宅より南西方向で降っていると今お宅で降っていなくともテレビが「ブロックノイズ」や「ブラックアウト」となります。
雨雲は、一般的に「西 → 東」に移動しますので、テレビがこのような状態になった時には注意が必要です。
最近の天気は、局地的な雷雨、ゲリラ豪雨、雹(ひょう)などの不安定な天気で、急な浸水や土砂災害などが起きています。
情報はテレビやネット等で知る事ができますが、BSテレビを利用する事で簡単に、お住まいになっている場所の、よりローカルな降雨量の情報が得られます。(あくまでも参考です。)ご自分のお宅にBSパラボラアンテナが設置してある事が条件です。
次の図は、当社で実際に経験した「雲の動き」と「画面の劣化(レベル低下)」および「防災情報」の事例(2017.9.10)をまとめたものです。
雨の強さは「大雨警報」→「激しい雨(35mmh)」→「非常に激しい雨(64mmh)」と変化し、これに伴い「BS」のレベルが低下し、映りも悪くなっていることが判ります。
これらは雨雲の移動とともに解消されました。(もし、このような状態が長く続くと、今年の九州地方を襲った集中豪雨の記録的短時間大雨情報のように、大きな被害を引き起こす事となります。早い、避難等を考えてください。)
(参考)気象庁「雨の強さと降り方」
雨が非常に強い場合には、地デジでも発生することがあります。(なお、地デジの場合には、電波はお近くのテレビ局から発射されていますので、影響する雨雲の方向はそれぞれ異なります。地方の場合は、放送局の出力が小さい時にその影響を受けやすいことがあります。)
最近は異常気象が多いので、小さなパラボラアンテナでは受信トラブルが発生する確率が高くなります。そこで、これらを回避するため、集合住宅では降雨減衰を考慮した大きめのパラボラアンテナをおすすめしています。