受信サービス株式会社

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非常災害時のテレビ受信

マンション・共同受信の「想定外」を想定しませんか!?

 「想定外」という言葉がたくさん聞かれるようになりました。しかし、「想定外」をすべて「想定」する事は、人・物・金が無尽蔵にあれば別ですが、実際上は困難です。(そこには人知を越えた物があります。)

 そこで、大規模災害に対して、私たちが自前で「想定できる範囲」の準備はどのような事が出来るのかを考え、実行するだけでも被害を軽減できるのではないでしょうか。
以下は、主にマンションなどの集合住宅を中心に説明していますが、戸建ての住宅にも十分通用することです。

 当社は、常にマンションのテレビ放送が安定して受信できるよう、技術力に裏付けされた確実な工事を長年にわたり実施して参りました。

 過去に「伊豆大島噴火」「新潟県中越沖地震」「三宅島噴火」の避難場所で、アンテナやテレビの設置などの支援活動において、非常災害時に起こる困難な状況に直面し、災害時に必要な機材などを学びました。 (ブラズマ50型4台他 計16台、支援体制の機材250項目以上をリスト化し非常時に備えています)
災害支援機材の準備用品

 そこで、私どもの得意とするアンテナ工事や災害時の経験、各イベント支援などの特技を生かし、災害時にお役に立つ事はないか社員ともども考えて参りました。


 記憶に新しい 平成23年3月11日、刻々と報道される被災地や、帰宅困難などの状況から新しいニュースなどの必要性を痛切に感じました。

 この日は、当社の玄関口にソーラー発電による電源でテレビを設置し、被災状況や交通情報を道行く方々に見て頂きました。人垣ができるほどでした。

 最近では、東京直下や関東圏以外でも大規模な地震や津波の発生、火山の噴火などの報道もされています。東日本大震災では、日本で初めて「計画停電」が実施され、実施地域では混乱しました。特に、停電が夜になった場合にはテレビなどの情報源が無いと不安が極端に大きくなってしまいます。(ラジオで最小限の情報を得られますが、情報量はテレビが格段に多いです。)


 大規模な災害では 住宅の被災や液状化現象など色々な事が起こりますが、ここでは次の2点を考えてみましょう。
 1. ライフラインとしての「電気の停電」について
 2. 情報源としての「テレビの受信」について

1. 電気の停電

 停電になるとテレビの電源も入らなくなりますのでテレビは映りません。
(携帯電話で見る「ワンセグ放送」もありますが、携帯電話は非常時の連絡用に電池の消耗を極力抑えておく必要があります。)

 テレビの映像からは、言葉では言い表せない、たくさんの情報を入手することができます。(“百聞は一見にしかず”)

 停電になると日常見ているテレビからの情報が得られなくなり、不安を増幅してしまいます。特に、マンションなどでは世帯がまとまっているために、正確な情報を共有することがパニックを起こさないために必要と考えます。

 停電になるとテレビは映りません。しかし、NHKなど各放送局は災害時に備えて予備用の放送機、電源装置などを準備していますので、放送電波は絶える事なく飛んできます。
災害時こそ、大事な災害情報を送ってきているのです。

 停電時にこの放送を受信するため、日頃からマンション等では「非常用の電源」を準備しておく必要があります。(“備えあれば憂いなし”)

2. テレビの受信(停電でなくてもテレビが映らない)

 「電気」が来ていても、つまり「停電」でなくてもテレビが映らない事があります。

 このケースは、あなたがお住まいのマンションに“自前の受信用アンテナ”が設置されていない場合です。例えば次のような受信方法があります。

○ ケーブルテレビ(以降CATVと表記)
○ 光ケーブルテレビ
○ 電波障害対策共同受信施設 など

 これらの有線設備から電波の供給を受けているお宅のテレビでは、電波を配信している有線(光ケーブルや同軸ケーブル)が被災すると、電気が来ていてもテレビは映らなくなってしまいます。

 CATVが被災した大規模な例は、“阪神・淡路大震災(平成7年1月)”です。この時は数ヶ月に渡ってテレビを見ることができませんでした。(ケーブル設備ですから、ケーブルを使って電波を配るため、ケーブルが大規模に被災すると、修復にも多大な時間を要します。)

 大規模災害時にどのようなケースが想定されるのかを、具体的なケースで考えてみます。

電波
(CATVなど)
電気受信場所準備機材
ケース - 1受信通電全戸日常保守点検
ケース - 2断線通電全戸非常用アンテナ・屋上設置、切替SW(自動・手動)
ケース - 3断線停電集会所非常用アンテナ・集会所設置
ブースター、テレビ、マスト、ケーブル等
ケース - 4受信停電集会所CATV信号他
発電機、ソーラーパネル、非常用バッテリー等

 これは、通常の状態です。しかし普段からマンション内の設備の点検をされることをお勧めします。CATVの “責任分界点” 以降の設備は皆様の責任で保守する必要があります。
(一般的にCATVなどの施設との責任分界点は「保安器」と呼ばれる電気のヒューズのような機器で、湯飲み茶碗をひっくり返したような形のものが壁に付いています。)

 保安器以降にあるブースターなどの設備が被災すると受信世帯全戸が見えなくなってしまいます。(例えば、共用部分にあるブースター電源のブレーカーが “断” になった場合などがあります。)

《 ケース - 1 の備え 》
 この場合は、日常からのアンテナ設備の保守・点検をしておくことが大切です。一般的に屋上など普段は目に付かない所に付いていますので、ともすれば忘れがちで、気がついたら素子(アンテナの横棒)が折れていたりします。

 当社では定期点検のご契約を30,000円より賜っています。年度ごとにメニューを作って点検を行います。

 デジタル放送では「電波の強さの余裕度」や「電波の質の余裕度」など、他の業者で実施していない大切な項目の測定・点検と、そして心でのお客様対応を基本として実施しております。 さらに、数年に一度、マンション内のケーブルの劣化度(ケーブル伝送テスト)の測定も実施いたします。

「ケーブル伝送テスト 同軸ケーブルの特性調査」

 「電気は来ている」が「電波が来ない」状態です。
このような状態はケーブル設備の故障などでも起こる事があります。

 しかし、“阪神・淡路大震災” のような場合は、事は重大です。
被災状況にもよりますが、自宅に電気が来ていてもテレビは全く映らない状態が続く事になります。(阪神・淡路大震災の時は数ヶ月間)

 マンションなどの場合は、電波の供給元が被災すると全戸で映らなくなります。電気は来ていますので、冷蔵庫や電気釜などはいつも通り使用できますが、テレビだけ映らない状態になります。

《 ケース - 2 の備え 》
 この場合は、自前で電波を受信してマンション設備に接続すれば、マンション内全てのお宅でテレビを見ることができます。

 このためには、自前の受信アンテナを準備します。マンションの立地条件や放送電波の状況により、受信アンテナの性能・設置場所、ブースターの調整などを事前に設定した状態で「マンション内非常災害用アンテナ設備」として、共用の場所に保管しておきます。 もちろん、当社の定期点検の時期や防災の日などには動作を確認します。

電波切換器        

 また、非常災害時にCATVと自前の受信アンテナを自動(手動)で切り替えることもできます。

 最悪な状態で「停電」そして「電波も来ない」状態です。
この状況ではもちろんテレビを見ることはできません。しかし、大震災の場合などではいち早く情報を入手し適切に対応する事が人命の点からも緊急を要します。

 このような場合には、マンションの全戸ではなく最低限の場所(集会所など)でテレビが見られ、情報収集や携帯電話の充電などができる準備が求められます。

《 ケース - 3 の備え 》
 この場合は、ケース- 2 のように、自前の受信アンテナを立てても、各戸が停電していますので、テレビを見ることはできません。
 しかし、大規模地震などの場合は、被災状況や必要な情報をいち早く得られないとマンション中がパニックに陥ってしまう可能性があります。

 そこで、住民の皆様が共有している集会所に注目します。集会所に住民共通の情報拠点を設けるのです。

 具体的には、集会所に自前の受信アンテナを立て、電源にソーラーパネル・発電機・バッテリーなどを準備します。受信アンテナの設備はケース- 1 とほぼ同様です。

 発電機は、エンジン式発電機(ガソリン)、ソーラーパネル発電(太陽光、バッテリー)、ガス発電機(カセットボンベ)などがあり、電気の容量や騒音、メンテナンス、持続時間など長所・短所があります。住民の皆様のご希望やメンテナンスの容易さなどで選びます。

 最後のケースは、「電波は来ている」が「停電」になっている状態です。
この場合は、発電機などを準備すれば良いのですが、全戸の発電容量を確保するのには強力な発電機が必要となり、事前に準備するのは経済的にも無理があります。

 そこで、ケース-3 と同様に集会所などの特定の場所に非常用受信設備を準備するのが容易かと思われます。

《 ケース - 4 の備え 》
 このケースで困るのは、電波は来ているので住民の皆様は自宅でテレビを見たいと言う要望です。しかし、一台のテレビが100Wとして50世帯では 「5kW+その他の機器」 になります。これだけの発電機は相当大がかりになり、経費も掛かります。また、メンテナンスも大変です。

 そこでケース- 3 と同様に集会所で共用として電源を用意するのであれば、それほど大きな発電機も必要なく、メンテナンスも容易です。もちろん、ソーラーパネル発電でも十分実用になります。

              <当社で設置した非常災害用受信システム>
  • 災害時専用のテレビ端子

         災害時専用のテレビ端子(上)
         一般受信用テレビ端子(下)

  • 非常災害用地デジ・BS・CSアンテナ

         非常災害用地デジアンテナ(上)
         非常災害用BSパラボラアンテナ(下)

 阪神大震災時においては、情報収集手段となるCATV施設も被災し甚大な被害を被りました。このため、有線施設で情報を伝送しているCATV施設では復旧に数ヶ月かかり、情報をラジオに頼らざるを得なくなりました。

 今、東京など関東圏においても大規模地震が予想され、様々な準備を考えなければなりませんが、非常時の情報収集は極めて大切です。特に、テレビ信号が有線で配信されているCATVや電波障害施設においては、阪神大震災の教訓で施設が壊れた場合には復旧に多大な時間を要することが十分推定されます。

 このため、携帯ラジオは必須ですが、テレビからも多くの情報が得られ有益です。

 そこで当社では、CATV受信をしているマンション等において、非常時に確実な情報を得るシステムを提案したいと思います。

CATV受信マンション等における非常災害時情報収集システム
CATV信号AC電源受信方法受信世帯準備機材
ケース - 1受信通電通常受信全戸日常保守点検
ケース - 2断線通電オンライン・システム全戸非常用アンテナ・屋上設置
切替SW(自動・手動)
ケース - 3断線停電オフライン・システム集会所非常用アンテナ・集会所設置
ブースター、テレビ
マスト、ケーブル等
ケース - 4受信停電オンライン・システム集会所CATV信号
発電機、ソーラーパネル
非常用バッテリー等

非常災害時のラジオ受信

 災害時に情報を得る手段としてラジオ受信があります。
ラジオの感度は、8の字の特性があります。
360度回転させてみて最良の受信感度位置を探してください。
小型のラジオでOKです。一家に一台は常備しましょう。(予備の電池も忘れずに!)

ラジオと雑音障害

弊社は非常災害時の支援をします

 最悪なケースとしては、マンション内に留まれない場合が想定されます。
この場合は「携帯ラジオ」が必須となります。
恐らく皆様は直ぐ「携帯電話」を考えつくと思いますが、これは安否連絡を始め、お互いの連絡に必須です。バッテリーの消耗に注意して下さい。
(バッテリーの充電用に小型ソーラーパネルの設置はいかがでしょうか。)

非常用にソーラー発電装置を!

受信サービスにご相談ください

 私どもでは、前述の数々の災害の経験から、災害時に大切なテレビからのニュース、災害情報や安否情報などを途切れることなく視聴できるよう、集会所に電気を準備する事により、テレビの電源や照明および携帯電話の充電など、また、準備する機材に余裕があれば、少しの暖かい飲み物などを提供する方法などをご提案します。

 恐らく、皆様が気になるのは準備機材の費用だと思います。最も簡単な設備であれば数万円から準備する事ができます。しかし適用される範囲が狭くなってしまいます。

 私どものご提案は設置後の「定期的な保守・点検」を組み合わせて、最適な共同受信テレビの安定受信を目指しています。

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