受信サービス株式会社

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マンションで4K・8Kを受信するには?

 「4Kテレビ」は各メーカーから発売され、新しい機種も登場しています。目指すは2020年のオリンピックに向けて、究極の映像と音響「8K」です。

 8Kは、ハイビジョンの約16倍の超高精細映像と3次元音響で、その場に居るような臨場感が楽しめます。

「4K・8Kテレビ」で東京オリンピックを楽しもう!

新たな伝送帯域の開拓

(現状)4K・8Kのロードマップ
 4K・8K普及のロードマップは、総務省の「放送サービスの高度化に関する検討会」で検討されています。平成27年7月に「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合第二次中間報告」が出され、方向性が示されています。次に、スケジュールを示します。

H27年7月公表H26年9月公表
2014年124/128度CS使用
4K試験放送開始(6月)
124/128度CS使用
4K試験放送開始(6月)
2015年124/128度CS使用
4K実用放送開始(3月)
124/128度CS使用
4K実用放送開始(3月)
2016年 リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催年
BS17チャンネルで、4K(最大3チャンネル)及び、 8K(1チャンネル)の試験放送を
NHK及びNHK以外の基幹放送事業者の2者で開始
BS17チャンネルで4K(最大3チャンネル)及び、 8K(1チャンネル)の試験放送開始
2017年110度CS左旋において4K試験放送開始
2018年BS右旋及び、110度CS左旋
        ・・・4K実用放送開始
BS左旋・・・4K及び8Kの実用放送開始
4K及び8Kの実用放送開始
(2018年の可能な限り早期に開始)
2020年頃BS左旋において4K及び8K実用放送拡充
   (トランスポンダの追加割当)
110度CS左旋において4K実用放送拡充
   (トランスポンダの追加割当)

2020年 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催年

《 2020年の目指す姿 》
○東京オリンピック・パラリンピック競技大会の数多くの中継が4K・8Kで放送されている。また、全国各地におけるパブリックビューイングにより、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の感動が会場のみでなく全国で共有されている。
○4K・8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K番組を楽しんでいる。
《 2025年頃のイメージ 》
○4K及び8K実用放送のための伝送路として位置付けられた、BS左旋及び110度CS左旋において多様な実用放送実現
○右旋の受信環境と同程度に左旋の受信環境の整備が進捗

(伝送方式) 4K・8Kの宅内配信方式の技術規格
 上記、フォローアップ会合第二次中間報告の参考資料として「宅内配信方式の技術規格」(一般社団法人 電波産業会 ARIB)が提案されています。
 その中では、今後、同軸ケーブルでの「左旋BS放送」と「左旋CS放送」の周波数配置(BS-IF、CS-IF)が、下図のように提案されています。

1本の同軸ケーブルで配信するために左旋円偏波を右旋円偏波の上側周波数に重畳
左旋円偏波を右旋円偏波の上側周波数に重畳

 これらの帯域は、従来のBS-IF+CS-IF(1.03~2.07GHz)に「左旋BS放送」(2.22GHz~2.68GHz)、「左旋CS放送」(2.74GHz~3.22GHz)を追加することとなり、必要帯域の上限が3.22GHzとなります。

(出典:総務省「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合 第二次中間報告」)

貴マンションで4K・8K電波が流せますか?

 4K・8Kを伝送するためには、広い伝送帯域を必要とします。
 新しいBS左旋(2224.41~2680.87MHz)CS左旋(2748.75~3223.25MHz)は周波数が高いため、既存の設備の改修については気をつけなければなりません。

(問題点)
 これらの帯域は、従来の帯域の上側ですので「機器(増幅器、分岐・分配器、テレビ端子)」と「同軸ケーブル」の周波数特性が問題となります。
  • 特に増幅器は、同軸ケーブルの特性に関連して高域(BS左旋・CS左旋)を強調(チルト特性)した特性が求められます。
  • 同軸ケーブルは、現在より上限の周波数が約1GHz高くなるので減衰も非常に大きくなります。(新品の同軸ケーブル [S-5C-FB] であれば、ほぼ周波数に比例した減衰特性を示しますが、既に配管に埋め込まれた同軸ケーブルを使用するには注意が必要です。)
  • 同軸ケーブルは、低損失ケーブルS-5C-FBタイプは基本的には使用できますが、5C-2Vなどの充実ポリエチレンタイプはケーブル損失が大きいため、建物の建設年度により大幅な減衰がある場合や、製品の特性などに問題がある場合があります。

(解決策)
  • 機器はメーカーの開発を待っている状態ですが、いずれ、新たな機器と交換する必要があります。(製造メーカーで開発)
  • 既に配管に埋め込まれた同軸ケーブルは、新品に交換することはコストの点や施工上の問題で簡単でない場合があります。このため一度点検を実施し、状況を確認した方が良いでしょう。

 同軸ケーブルの周波数特性調査を、当社では「ケーブル伝送テスト」と呼び、同軸ケーブルが4K・8K伝送に使用可能か否かの判定をします。

 具体的には、 集合住宅の同軸ケーブル不良を発見する「ケーブル伝送テスト」奮闘記 をご覧頂ければ、ご依頼に対するご不安も解消すると信じています。

弊社独自の歴史ある「ケーブル伝送テスト」

 弊社では、長年にわたりマンション等の受信設備の老朽度などを調査してきました。この調査を「ケーブル伝送テスト」と呼び、1989(平成1)年より実施しております。

 ケーブル伝送テストの実施により、壁の中に配線されている同軸ケーブルに、4K・8K電波が通せるかどうかの判定(2.6Gまたは3.2G)をいたします。

< ケーブル伝送テストによる同軸ケーブルの特性試験結果(例) >
  • 5C-2V(10m、5dB step)
    伝送テスト5C-2V
  • S-5C-FB(20m、5dB step)
    伝送テストS-5C-FB
  • 5C-2V不良ケーブル(10m、2dB step)
    伝送テスト5C-2V不良ケーブル
  • S-7C-FB不良ケーブル(10m、2dB step)
    伝送テストS-7C-FB不良ケーブル

 2600MHzまでのケーブル伝送テストは、既に3000件以上実施しております。これまでのデータを、4K・8Kの新しい世界を切り開く基本データとして寄与させて頂いています。

 当社では、BS放送開始以来、ケーブル特性試験の必要性を強く感じ、業界内で先陣を切ってケーブル試験を実施してきました。長年の実績を積み重ね、効率的な改修の手法を確立しています。

 このノウハウは当社独自のもので、収集したデータから、現場に合わせた改修方法を自動で設計するプログラムを開発し運用しています。このプログラムはレベル計算、報告書、見積書も同時に作成できますので、時間短縮に役立っています。

ケーブル伝送テスト 同軸ケーブルの特性調査

4K放送、目指すは “8K” ~貴マンションの同軸ケーブルは大丈夫!?~

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